繊維と化学製品の専門商社の蝶理が菓子専門店「パティスリー ポタジエ」と提携して開発した、形が不揃いであるなどのために廃棄される国産野菜を使用した染料。形が悪かったり、虫食いのあるような野菜は卸市場に出される前に検査ではねられてしまう。そうした市場に出ない野菜や果物を「パティスリー ポタジエ」では材料として仕入れて使っている。蝶理は同店と提携して材料を調達している。xx染料としてはこれまで「草木染」が知られているが、化学染料に比べて色落ちしやすいのが欠点だった。蝶理では染料に混ぜて使う特殊なのりを開発し、色落ちがないようにしている。トマト、ニンジン、大根、ゴボウ、ヨモギなど22色を開発している。たとえばTシャツであれば、1着の染色に廃棄ニンジン約2本分を使うという。環境配慮をうたう企業の制服や、エコバッグなどの染料としての販売を期している。 |